WEBコンテンツにおけるパブリックドメイン素材
WEB制作においては、他者が作成したイラストや写真、音声や文章といった様々なコンテンツを利用したいという場合が多々あります。基本的にコンテンツには著作権が付与されているために、著作権者の承諾を得ることなく無断で使用することはできません。その例外としてあるのが引用ですが、この場合には出典元の記載等、細かなルールが存在しています。さらにもう一つ例外がありますが、それがパブリックドメインです。これはコンテンツの著作者が、自分の作品についての著作権を放棄したものと、国ごとに定められている著作権保護期間が終了したコンテンツが該当します。例えば日本でいえば、昭和時代の前半以前にの絵画や写真、書物等については著作権保護期間が終了しており、それらのコンテンツは著作権者の許諾を得ることなく自由に使うことができます。複製・配布・改変だけでなく、営利を目的とした利用も可能です。例えば、夏目漱石の作品はパブリックドメインになっていますので、その小説を電子書籍にして販売しても著作権上の問題は発生しません。
こうした古い作品だけでなく、写真やイラスト作品の作者が、作品を自由に使ってもらえるようにするために著作権を放棄して、パブリックドメイン作品にしている場合もあります。